2017年8月31日木曜日

JRのそれ(東京,新宿)


JRのホームにも,一風変わったトイレサインがありました.このトイレサインがあったのは新宿駅です.成田エクスプレスが到着するのは何番ホームでしょうか.

この日,私は11号車に乗車して,成田空港から新宿に向かいました.新宿駅に到着し,車両から降りるとそこは駅ホームのトイレ前.しかもかなり和風を意識して設えられたトイレの前でした.

写真はトイレの壁に大きく掲げられていたトイレサインです.トイレ全体が和風の造りで,トイレサインも可愛らしい和風のサインになっていました.ピクト自体は何の変哲もない標準的な人形ですが,その回りを鞠を彷彿とさせる図柄で囲んでいます.男性用は寒色系,女性用は暖色系の色使いなのは,日本では青と赤で男女の区別をする文化に根付いたものでしょうね.

この日は,新宿某所に用があったので,海外出張から帰ってきてその足で直接その新宿某所に向かいました.しかし,その新宿某所はどちらかというと丸の内線西新宿駅に近いほうなので,そこまでたどり着くのがたいへんでたいへんで….

成田エクスプレスが到着したホームから素直に出ると,新南口,つまり新宿駅の南側に出ます.一方,丸ノ内線西新宿は,青梅街道沿いなのでどちらかというと北西の方角です.出張帰りなので大きなスーツケースをごろごろと引っ張って新宿の雑踏を歩くのは,なかなかたいへんでした.

(2017年8月28日採取)

2017年8月30日水曜日

貝塚のそれ(北海道,伊達)

北海道は伊達市の南に,史跡北黄金貝塚公園という縄文時代前期と推定されている集落遺跡があります.このトイレサインは,そこを訪れた考古学者のK.T.氏が報告してくださったもの.K.T.氏は,世を忍ぶ仮の姿こそ博物館の学芸員ですが,真の姿は土偶マイムを得意演目とするパフォーマーです.

K.T.氏の氏素性はさておき,北黄金貝塚情報センターのトイレサインがなぜこんなドクロマークなのか.その意味を質問してみたところ,「人骨が見つかってる貝塚なんですよ」と明確な答えが返ってきました.

私の拙い知識によれば,貝塚ってのは,集団生活を送っていた縄文時代の人々が,食べた貝の貝殻を捨てていた場所,なんですよね?そこに遺体も捨てていたということなんでしょうか.なんとも乱暴な…,いやそのころはおそらく宗教なんかもなかっただろうし,かえってプリミティブな態度に好感が持てる,かなあ.ま,ある意味で合理的だったのかもしれません(あまり深く考察すると素人ゆえボロが出るのでこのへんで止めときます)

(2017年8月27日,K.T.氏ご提供)

2017年8月29日火曜日

レストランのそれ(モザンビーク,マプト)


いつも世界のアチラコチラからトイレサイン写真を提供してくれているR.S.氏から,洒落たサインの情報提供がありました.「モザンビークのベトナム料理屋.男女兼用」とのこと.モザンビークの首都,マプトにあるベトナム料理のレストランで発見したトイレサインだそうです.

モザンビークって,どこ?と聞かれて正確に答えられませんでした.アフリカのどこか…くらいしかわかりません.地図でみてみると,マダガスカルの対岸ですね.南アフリカ,スワジランド,ジンバブエ,ザンビア,マラウイ,タンザニアと接しています.地理的にも,文化的にも,ちょっと遠いなと思わせるエリアです.

さて,このトイレサイン.ベトナムの民族衣装っぽい感じですが,ベトナムといえばアオダイ(アオザイ).しかしアオダイとはちょっと違う感じのイメージです.まあ,いずれにしても扇子をかざしちゃったりして,オリエンタルな雰囲気がします.

オリエンタルといえば,アフリカに行くと(といっても私が訪れたことがあるのは北アフリカのチュニジアだけですが…),すれ違う人すれ違う人,「ニーハオ」と挨拶してきます.アフリカの皆さんには日本人と中国人の区別はつきません.たぶん,私たち日本人にはモザンビーク人とタンザニア人の区別はつかないでしょう.それと同じです.それは致し方ないとして,「ニーハオ」なんですね.アフリカにおいて中国のプレゼンスはかなり高いとのこと.いろいろな理由がありましょうが,日本ももっと外交上手にならないといけないのではないでしょうか.

(2017年8月26日,R.S.氏ご提供)

2017年8月25日金曜日

レストランのそれ(カナダ,トロント)

カナダ,トロントのダウンタウンでふらっと入ったレストランで発見しました.まあ,わかるけど,ノーコメント.

話題を変えて….このレストランではビールを2杯,いただきました.

1杯めは,Mill St. 100th Meridian という銘柄の地ビール.フルーティで香り高く,たいへん美味しくいただきました.日本のビールとは一味ちがう感じです.美味しかった.オススメです.

2杯めは,"Rolling Rocks" という謎のビールで,同行したO先生ほかの皆さんによると「緑茶ハイ」という感想が….なんというか,お茶っぽい渋さ.不思議な味でした.オススメしません.

(2017年8月24日,採取)

8月26日,追記: "Rolling Rocks",ネットの評判を探してみるとそれほど悪い評価でもないのです.おかしいなということで,別の店で飲んでみたところ,お茶っぽい香りはしないこともないながら,そんなヘンな味ではありませんでした.どうもあの店で出されたソレが,変質していたんじゃないかなという結論に.まあ特段にオススメするような味でもないけれど.こんなことってあるんですね.

2017年8月17日木曜日

一流ホテルのそれ(東京,日比谷)



おかげさまでご好評を頂いている(?)このシリーズ,本日も読者からのタレコミをいただきました.E.M.さんから,
日比谷の帝国ホテルで,紳士淑女のそれを見つけましたので,ご報告です
との情報提供です.

なるほど,まさに「紳士」と「淑女」のそれではありませんか.フロックコートに身を包み,シルクハットにステッキで人待ち顔の紳士でしょうか.そして,はいからさんが通る… はちょっと古すぎますかね,モダンガールとでも呼ぶのがふさわしそうな,日傘をさして佇む淑女の姿が,そこにはありました.

まさに,帝国ホテルにふさわしいトイレサインといえましょう.用を足すにも,優雅にいきたいものです.

ところで,庶民の私は,帝国ホテルのような高級ホテルにはなかなか縁がありません.出張であちこちに出かけて宿泊する機会こそ多いものの,せいぜいがビジネスホテルです.先日のホーチミンでの滞在は,一泊ひと部屋35USD(朝食付き)という安宿に泊まりました.それなりに快適でしたよ.

もう20ン年前の昔話になりますが,つくばの某所で集中作業に1年間ほど従事したことがあります.月曜日につくばを訪れ,現地に泊まり込みで金曜日の夜(…に帰ることができればマシで,だいたいは土曜日の早朝)に東京の寮に戻るという過酷な生活を1年ほど続けていたのです.そのときの仕事の話はさておき,そのときの,つくば滞在中はホテル暮らしでした.

しかしホテル暮らしといってもしょせんは安いビジネスホテル.当時,つくばには第一ホテルというそれなりのシティホテルがありましたが,経費削減のため,第一ホテルに宿泊させてもらえたことはほとんどありません.他のホテルが軒並み満室で,第一ホテルだけ部屋がある,なんてときにしぶしぶ許してもらえたことが,一度あったかなかったか.まあ,いずれにしても夜中遅くに作業場から戻り,朝まで寝るだけなので,雨風がしのげればそれでいい,って感じでしたね.

(2017年8月16日,E.M.氏ご提供)

2017年8月16日水曜日

レストランのそれ(ミャンマー,モービー)

S.N.氏から,情報提供いただきました.ミャンマーはヤンゴン郊外のモービーという場所にあるレストランで発見したトイレサインです.「かなり綺麗で,相当に新しく作られたものじゃないか」とのコメント付きで写真をご提供くださいました.

ひょろひょろっとした手足にしっかりした胴体,日本人のセンスからするとどことなく不安になる,なんとなく落ち着かないデザインです.下にはビルマ語で「男性」「女性」と書いてあるのでしょうか.まったく読めません.というか,そもそもアルファベットですらない.

近年,ミャンマーは発展が著しいようですね.ずいぶん昔に,私も一度だけ出張で訪問したことがありますが,そのときと比べると雲泥の差があるらしい.当時,ヤンゴンから新首都のネーピードーまで,車で往復しました.そのときに通った道路は作りかけの高速道路で,かなり雑なものでした.いまミャンマーを訪れている皆さんに話を聞くと「いやいやそんなことはない,立派な高速道路が開通しているよ」とのこと.あれからどれだけインフラが整ったのか,また訪れて自分の目で確認してみたいものです.

ミャンマー,タイ,カンボジア,ラオス,ベトナム…,東南アジアのこのあたりに並ぶ諸国は親日国も多く,観光で訪れても楽しいエリアです.料理も美味しいし,歴史的資産にも恵まれています.老後に,このあたりでのんびり暮らすのもよいかもしれませんね.

(2017年8月15日,S.N.氏ご提供)

2017年8月15日火曜日

地下鉄のそれ(大阪,横堤)

大阪の市営地下鉄が,最近,トイレを新しくしていて,このようなサインが急増していると,大阪在住のS.O.氏から情報提供いただきました.

この写真は長堀鶴見緑地線の横堤駅のものだそうですが,同じデザインのトイレは市営地下鉄の駅のあちこちにあるそうです.ここ2,3年で作り変えてるとのこと.

これを見た某氏が「すっげー怒り肩」との感想を述べていましたが,O氏は「『ようおこし』なさったと,頭を下げてる図ですな」と解説.たしかに,サインの下には「ようおこし」と書いてあります.頭だけ,ちょこんと下げている状況でしょうか.ちょっと変わった印象のトイレサインではあります.

ところで,このての大きなトイレサインって最近,流行っているですかねえ.JR東日本のトイレも,等身大サイズのトイレサインが増えているような気がします.そういえばサンフランシスコ空港(SFO)のトイレサインも等身大以上の大きさで,ばばーんとその存在を示していました.

大きなトイレサイン,たしかに,小さいピクトのトイレサインよりも,遠くから発見できてよいですね.

(2017年8月15日,S.O.氏ご提供)

2017年8月14日月曜日

遊園地のそれ(神奈川,相模湖)

S.Y.氏からのタレコミです.神奈川の相模湖にある遊園地,相模湖プレジャーフォレストのなかにあるワイルドクッキングガーデンのそれ,だそうです.

「ワイルドだろう?」… 何年か前に流行したピン芸人,スギちゃんのギャグを彷彿とさせるワイルドなトイレサインですね.もう古いか.スギちゃん,ときどきレッドカーペットの番組に出てくるけど,いまどうしてるんだろう.まあ,一度TVでブレイクすると,営業もしやすくなるらしいと聞いたこともありますし,私が心配することもないでしょうね.

S.Y.氏からはその他にも何枚か写真を提供していただきましたが,だいぶワイルドな写真だったので,ここで紹介する写真はこの1枚とします.まあ,これで十分に気分は伝わるでしょう.男性用のシルエットは次元大介,女性用のシルエットは峰不二子といったところでしょうか.ルパン三世?ご存知ない方も多いかもしれませんね.昭和は遠くなりにけり,です.

追記:地図でみると,相模湖プレジャーフォレストのなかには,ワイルドダイニングとワイルドクッキングガーデンという別のレストラン施設があるようです.いやぁ,ワイルドだわ.ワイルドだろう?(©スギちゃん)

(2017年8月14日,S.Y.氏ご提供)

2017年8月13日日曜日

インディペンデンスのそれ(ベトナム,ホーチミン)

ベトナムはホーチミンの象徴的な歴史的建造物,インディペンデンス・パレス(統一会堂)のトイレに掲げてあったトイレサインです.南国らしいというか,ベトナムらしいというか,ゆる~い雰囲気のサインで,いかにもっていう印象を受けませんか?

毎年,グローバル・スタディーズという科目で学生を引率して夏休みにホーチミンを訪問しています.NECベトナムさんの協力を得て,ベトナム人学生と日本人学生を引き合わせてガチの国際ワークショップを実施するプログラムです.

このプログラムの特徴は,朝から晩まで顔を突き合わせて議論するグループワークを2日間みっちりと実施することで,国や文化の垣根を超えて参加者どうしがとても仲良くなることです.例年,ワークショップ終了後にアウトドア・アクティビティが自主的に計画されて,学生どうしで仲良く懇親会や市内観光を行っているようです.

今年も最終日に帰国するフライトが夜中の便だったので,昼間は市内のそこここを視察しました.というわけで,実はインディペンデンス・パレスに来るのも4回め.毎回,訪れているので,目をつぶっていても案内できるほど詳しくなりました.

ところで,毎年,定期的に訪れていると,ちょっとした変化にも気付きます.例年,土産物屋の充実具合いが進んでいるような気がします.4年前,はじめて訪れたときには,順路の最後,大統領が乗っていたメルセデスが展示されているエリアの手前にあった地下の部屋は,資料室というか,ベトナム戦争の悲惨さを物語る写真が飾られていたように記憶しています.しかし,いまそこは立派な土産屋に.昨年か一昨年くらいから,資料室は土産屋に変わってしまいました.

屋上の休憩室にあった土産屋も,前からあったかなぁ.ドリンクバーがあったのは覚えているけど(333を飲みたくなりますよね)

(2017年8月10日,採取)

2017年8月7日月曜日

バーのそれ(ベトナム,ホーチミン)

ベトナムはホーチミン市のバーにて採取した逸品です.バーはバーでも,ルーフトップバー,ようするに屋上のバーですな.ちょっと暗かったのでフラッシュたいて写真をとりました.

よく見ないとわかりづらいかもしれません.女性のトイレサインがアオザイ(ベトナムの伝統衣装)を着ているような感じで表現されています.さらに,ベトナムの伝統工芸品である菅笠を冠っています.なお,この菅笠は「ノンラー」と呼ぶようです.調べました.知らなかった.

ホーチミンにおけるルーフトップバー,聞くところによると建築基準的にはかなりギリギリのところを攻めているとかで,夜景は圧巻です.一方,そのギリギリさ加減によりちょっとスリリングでもあります.あまり深酒して泥酔しないほうがよいかも.

また,夜景の素敵さもさることながら,蒸し暑いこのサイゴンの夜を冷房に頼らず気持ちよく過ごすことができる点も特筆ものです.夜風がぬるく気持ちよく頬をなでていきました.

(2017年8月7日,採取)

2017年8月6日日曜日

回転寿司のそれ(東京,日野)

先日,訪れた回転寿司チェーンのトイレにふらっと入ったところ,そこには鯔背な職人さんが.なんの変哲もないようにみえる男性用トイレサインですが,よくみると鉢巻をしています.そう,これは誰がなんと言おうと,寿司職人.

ところでこの寿司屋には育ち盛りの息子を連れていったんです.私は8皿とお椀を頂きました.ちょうど良いところで止めた感じがあって,量的にも満足,値段も満足といったところ.

ところが,連れてった息子は,さすが育ち盛りとあって,食べること食べること.しかも,親子2人とあって遠慮がありません.20皿を超えたところで「お前もうちょっとええ加減にせえよ」と,やんわりと釘を指したのですが,「あと2皿で合わせて30だから切りがいいところでやめる」と言い出し,けっきょく22皿を食べきりました.ま,食欲旺盛なのはけっこうなことですがねぇ…

なお,ちらっと女性用トイレサインも観察しましたが,女性用のサインはきわめて一般的なものでした.これって男女雇用機会均等法的に問題ない?大丈夫?

追記:背景の点々が「コハダにみえる」というご指摘をいただきました.うーん,たしかにその通り.もうコハダにしかみえなくなったじゃないですか.

(2017年8月6日,採取)

2017年8月5日土曜日

居酒屋のそれ(東京,新橋)

新橋の居酒屋に,ちょっと古風なトイレサインを発見しました.いかにもジャパニーズスタイル,といえば和装となるのでしょうか.しかしチョンマゲは少しやりすぎでは…

新橋といっても銀座中央通りの並び,銀座から高速道路をくぐってすぐの場所なので,オジサンの街である烏森口側の街並みとは雰囲気が若干違います.このあたりには銀座を観光する外国人旅行客向け観光バスの発着ポイントがあるらしく,一時期は「石を投げると外国人旅行客に当たる」状態でした.いまはちょっと落ち着いたようですが,でも,外国人旅行客の姿を数多く見かけます.この店も,そんな外国人客向けを意識して,こんなトイレサインにしたのでしょうか.

それにしても「石を投げると◯◯に当たる」って,文字通り捉えると,ひどい慣用句だなあ.石なんて投げちゃダメだよw

さて,今日はもうひとつ.オマケでこんなサインを追加します.「雪隠」… 今日びの若い人には通じないかしら?奥ゆかしい表現ですが,まあ,便所のことです.

この日は高校の同級生と旧交を温めておりまして,一軒目は先ほどの居酒屋,そして昔話に花が咲き,二軒目はこちらのバーに移りました.和装のトイレサインに「雪隠」の表記.とくに狙ったというわけではありませんが,はからずもトイレで日本文化に思いを馳せた一日となりました.

(2017年8月3日,採取)