2016年12月23日金曜日

カフェレストランのそれ(ミャンマー,ヤンゴン)

リゾートホテルのそれ(ミャンマー,パガン)に引き続き,R.S.氏よりさらなる情報提供をいただきました.同じくミャンマーはヤンゴンからのリポートです.ヤンゴンは古くから栄えた都市ですが,いまは首都ではありません.首都はネーピードーという内陸の人工的な街に遷都されたんですね.ただし,今でもヤンゴンがミャンマー経済の中心地であることにはかわりありません.米国の首都ワシントンDCに対して,経済の中心地がニューヨークであるというようなものでしょうか.

さて,提供された情報をみてみましょう.トイレのピクトサインは,少しだけ変わっているところがあるという程度で,それほど奇をてらったものではありません.通常のサインは正面から図形化したものなのに対し,このサインは横からみた図という点が,ちょっと変わっているというだけにすぎません.

しかし,このカフェレストランのトイレサインで注目すべきは,なんといっても,ピクトの上に掲げられた男性と女性の肖像画でしょう.

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>  な に こ の 毛 ! <
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この胸毛と脇毛,必要?(笑)… というか,ミャンマーではこれがセクシーな表現なんでしょうか.んー,なわけないですよねえ.冗談なのかな.異文化体験はこれだから面白い.謎ですね.

(2016年12月21日,R.S.氏ご提供)

2016年12月18日日曜日

リゾートホテルのそれ(ミャンマー,バガン)


ミャンマーに出張中のS氏が,リゾートホテルで見つけた!と報告してくださいました.ローカル色豊かなトイレサインです.

しかし,これは,なかなかわかりにくい.報告によれば,上が男性用で下が女性用だそうですが.写真を拡大してみれば,女性のほうが少しふくよかなシルエットになっていることがわかります.

ミャンマーでは,ロンジーというスカートのようなものを男性も穿くんですね.熱帯地方ならではの工夫といえましょう.もうだいぶ以前のことになりますが,私もミャンマーに出張したときに,ロンジーを市場で入手し,試してみました.とても単純なつくりですが,すーすーして気持ちよかったことを覚えています.

ところでミャンマーでロンジーを試してみようという皆さんに,ひとつだけアドバイスを.

ロンジーを試すならば,サンダルを忘れずに持っていくようにしましょう.私はサンダル持参を忘れたため,ロンジーに革靴という,極めてマヌケなスタイルで過ごすことになりました.

(2016年12月18日,R.S.氏ご提供)

追記:
S氏いわく「サンダルも買えよ…」とのこと.ま,そりゃそうですね

2016年11月20日日曜日

サービスエリアのそれ(神奈川,海老名SA下り)

上の写真は,サービスエリアのトイレ前に設置されていたデジタルサイネージの画面です.

はじめは「100m左側にあるフードコートの表現が面白いな」って思ったんです.写真の下側にある水色の人たちが集っているイラストです.ところが,よくみたら「ご利用状況(大便器)」って書いてあるじゃない.ハテこれはなんだろう?「空き」っていう表示と,左側に並んでいるのは和式便器と洋式便器のサインだよなぁ,と.不思議ですよね?

そしてトイレの入口まで進んでみると,トイレ内部の配置図が,こと細かに書いてあるじゃないですか.ご丁寧に,各個室について「空き」と「使用」の状況が,緑色(空き)と黒(使用)で表示されています.これ,各個室の扉にセンサーが付いていて,閉じてるか,開いているかをリアルタイムにセンシングしているんでしょうか.あるいは天井に人感センサーが付いている?

いずれにしても,まあなんというか未来的ですよね!昨今,IoT(Internet of Things)だとか騒がれていて喧しいですが,まさに,IoT,Internet of Toiletといえましょう.

蛇足ながら,いちばん右側の列が全て使用中で,左側,水色で表されているエリアに空きが多くなっている理由は,風水的なものでもなんでもなくて,たんに,左側のエリアが掃除中注意となっていたからです.狙うなら掃除中のエリアだということがわかりますね.

(2016年11月19日,採取)

2016年11月1日火曜日

レジャー施設のそれ(山梨,甲府)

前回の「ショッピングモールのそれ(マレーシア)」を読んだかたからの情報提供です.「私が甲府でみたのと同じ!」とのこと.甲府駅近くにある甲州夢小路というレジャー施設にあるトイレで発見したそうです.

なるほど,たしかに同じサインです.ただし,よく観察してみると,左右が裏返しになっていますね.こちらの彼は,左足を曲げてモジモジしています.ペナン島の彼は,右足でモジモジさせていました.

女子トイレの彼女は,女性らしく内股でモジモジしています.こちらも,ペナン島の女子トイレと同じマークだったのでしょうか.誰か,ペナン島まで行って調べてきてくんない?

(2016年10月30日,N.M.氏ご提供)

2016年10月31日月曜日

ショッピングモールのそれ(マレーシア,ペナン島)

「先生,マレーシアで例のアレ撮ってきましたよ」と,学生からのレポートです.

上にしっかりしたパネルとして設置されたサインがあり,その下に,どうみてもあとから追加されたと思しき,紙をラミネート加工して貼り付けたようなサインがあります.

最初しつらえたものはシンプルなサインでしたが,青色で表示していないうえに,少し太め,かつ,手を横に広げている点が遠目にみるとスカート型にもみえ,それ故に,ひょっとしたら,女性が間違えて入ってしまう事故が頻発したのでしょうか.「MEN」の文字とともに,青色で描かれた男性を示すイラストが追加されたようです.

ところで,この追加されたイラストで示されているピクトさんは,ミニフィグ(レゴの人形)を彷彿とさせるデザインで可愛らしいですね.しかも,モジモジしています.モジモジ表現は全世界共通なのか,今後の調査が待たれるところです.

(2016年10月30日,H.O.氏ご提供)

2016年10月11日火曜日

区役所のそれ(東京,渋谷)

とある書類が必要になって,渋谷区役所に行きました.渋谷区役所って,いま,庁舎建替え中で,仮住まいなんですね.この前までプレハブのような安普請だったような気がしますが,今日,訪れたら,少しマシな建物になってました.

それはそれとして,仮住まいの渋谷区役所でみつけたトイレサインです.なんのことはないトイレサインなんですが…

だれでもトイレ,すなわち,男女の区別なく使える広いトイレですね.公共施設ではよくみかけるやつです.車椅子のかたでも使えるように,広々した設計になっていて,手すりがあったり,緊急ボタンがあったり,まさに,どんな人でも誰でも使えるトイレです.

さて,私が注目したのはこのサインの左上,そう,虹色のマークです.よくみてみると,右側だけスカートになっています.ご丁寧にも男女のマークに挟まれています.これ,先日も話題にしたLGBTのかた向けという明示的なサインですね.たしかに,男女問わず利用できるトイレなら,どんな容姿の方々が利用しても驚きません.渋谷区といえば同性カップルの結婚相当証明を認める先進的な区です.トイレサインも一歩先をいっている,というわけでした.

(2016年10月11日,採取)

2016年9月19日月曜日

フードコートのそれ(シンガポール,チャイナタウン)

読者投稿第2弾,というか,写真の提供をいただきました.

シンガポールのフードコート(現地だと「ホーカーズ」,hawker center って言いますね)にも面白いサインあったんですよねー,っていう話をSNSでしていたら,ちょうどいま現地に滞在しているというH先生が,写真を送ってくださいました.どうもありがとうございます.

さて,そうです.これこれ!シンガポール,チャイナタウンのフードコート,マクスウェルフードセンターのトイレサインが,ちょっとお洒落だったんです.一般的な赤と青のサインながら,文字とピクトが白抜きで,しかもちょっとセクシーw トイレのサインを集めてみようかな… という話のきっかけになった記念すべきサインだったりします.人生,何が起こるかわかりませんね.

なお,トイレサインと違いますが,その下にあるスリップ注意のサインにも注目ですね.よくあるパターンで,コケてるやつ.これも,万国共通のサインです.

(2016年9月19日,A.H.氏ご提供)

2016年9月17日土曜日

空港のそれ(カナダ,バンクーバー:YVR)

読者からの投稿です.尊敬するY女史より情報提供いただきました.元祖ドボジョとして活躍されているYさんからいただいたタレコミを紹介しましょう.
2004年10月17日,カナダのバンクーバ国際空港,JAL成田行き搭乗ゲート付近のお手洗いにて採取(ピンボケ,ゴメンなさい).共用トイレのオムツを替えるベッドの利用者が男性と女性の両方あったことに驚きました.また,手作りの禁煙サインが笑える.
カナダなので,英語と仏語の併記なんですね.また,いかにも空港のトイレサインらしく,シンプルでわかりやすいデザインです.

いただいたメッセージにあるとおり,たしかに,よく見ると男性もオムツ替えしています.面白いです.この禁煙のポスター,見たことあるなぁと思ったらJAL謹製なんですね.私はカナダにはまだ行ったことがありませんが,JALユーザーなので,おそらくどこか別の場所で同じサインを見たのでしょう.

(2016年9月16日,K.Y.氏ご提供)

2017年8月28日追記:この夏の出張で,カナダを訪問する機会がありました.目的地はトロントでしたが,行きはバンクーバー経由だったのでこの空港に降り立ち,タレコミがあったトイレサインを見学する機会に恵まれました.

このサインを見つけることはできませんでしたが,たしかに綺麗な空港で,清潔そうなトイレがあちこちにありましたよ.



2016年9月16日金曜日

イベント会場のそれ(アメリカ合衆国,ダーラム,NC)

"A community for developers and users of open source data tools"と題して開催されている,PyDataカンファレンス2016の会場に貼ってあったトイレサインです.今回は,同カンファレンスに参加している友人が,情報を提供してくださいました.

ちなみに,このサイン「トランスジェンダ」の人も使用可という意味だということを教えてもらいました.最近,ノースカロライナ州政府が新しい法律を設置し,トランスジェンダの人は生まれたときの性と一致するトイレを使うべしという法律ができてしまったとのこと.それに対し,「それはトランスジェンダの人に対する差別だ」と反論する風潮があるらしく,その文脈のうえで,「我々は気にしないよ(we don't care)」と示した表現なんだそうです.まあねえ,周りの人からしてみれば,現在の姿形と一致してないひとが「生まれたときの性と一致するトイレ」から出てきたら,びっくりしますわなあ.ノースカロライナ州の議員って,そんなこともわからないのかしらん?

なお,この法律に関してノースカロライナ州は,いま,連邦政府から訴えられているという状態とのこと.連邦政府いわく,その法律は米国憲法と照らし合わせて不法差別にあたるという理由だそうです.ま,さもありなんですね.まあ,州の議員さんたちの言い分を聞いてないのでなんとも言い難いところですが,いろいろたいへんですなあ.

ところで,この男性女性が半分半分になっている状況から,あしゅら男爵を思い浮かべたあなた!あなたは十分にオッサンです.いえまあ,私もそのひとりなんですが….

(2016年9月16日,K.Y.氏ご提供)

2016年9月14日水曜日

喫茶店のそれ(東京,渋谷)

東京は渋谷,新南口改札前のカフェ・ベローチェです.なんということのないデザインの喫茶店のトイレサインですが,特筆すべきは,ランプになっているところ.おそらく個室入口の鍵と連動していて,中に人が入っていると,「使用中」としてランプが光ります.写真の状況は,男性用のトイレが使用中です.

いちいちトイレの前まで行かずとも,これなら,店内のどこからでも使用状況がわかるので,「空いた!」とわかった瞬間にトイレに行けばよいですね.

まあでも実は店の座席数に対してトイレの数が少なくて,前に並んでたりするんですよねえ.せっかくの工夫がだいなし.店内全体のデザインをきちっと考えることがいかに重要かということがよくわかる一例でした.

(2016年9月4日,採取)

2016年9月12日月曜日

イベント会場のそれ(チェコ共和国,オストラヴァ)

NBiS2016という学会に参加,併設のWSSMワークショップで発表および研究討議のため,チェコ共和国,第3の都市であるオストラヴァにやってきました.オストラヴァは炭鉱で発展した街ということで,200年の歴史を持つ製鉄所跡が観光名所になっています.学会のバンケットが,同跡地で開催されました.「Multifunctional hall GONG」という,ガスタンクを改造して作られた大きなバンケットホールが会場です.

バンケット会場にあったトイレのサインが少しだけ洒落ていたので,パシャリ.郵便ポストに頭が付いているようなデザインですね.女性側は撮りそこねました,というか,ビールの飲み過ぎで酔っ払い,女性用のトイレの位置を確認しそびれました.

チェコは一人あたりビールの消費量が世界最大なんだそうです.ホテル裏にあったカフェバーで,ヒューガルデンのラージサイズ(820ml)を頼んだら,一杯が税込みで49CZK(チェコ・コルネ)でした.JPY(日本円)換算して,約200円.安〜ぅ!… ビール大国チェコ\(^o^)/

(2016年9月9日,採取)

2016年9月8日木曜日

空港のそれ(イギリス,ヒースロー:LHR,オーストリア,ウィーン:VIE)

ヨーロッパの空港は特有の匂いがしますね.トイレの匂いじゃなく空港自体の話ですが.この匂いを嗅ぐと,ヨーロッパに来たなーっていう気分になります.
さて,それはそれとして空港で見かけたトイレサイン,シンプルですがなかなかおしゃれなデザインです.上の写真は,ロンドンのヒースロー空港で見つけたもの,下の写真はウィーン国際空港で見つけたものです.いずれも,モノトーンでまとめられていて見やすいデザインですね.

ところで,ヒースロー空港といえば,イギリスの入国審査はなんとかならないものでしょうか.入国に1〜2時間かかるのはざらのようで,本当に困ったものです.明らかに入国管理官の数が少なすぎ.Brexitの問題なんかをみていると,不法な移民を排除したいってのはわかるんだけど,我々のような旅行者にとっては迷惑千万ですよね.

一方のウィーン国際空港では,3分で入国できました.かくあるべし,イギリスもっとちゃんとしろよ!と,いち旅行者としては勝手な感想を抱いたのでした.

(2016年9月5日・6日,採取)

2016年8月24日水曜日

リゾートホテルのそれ(シンガポール,セントーサ島)

セントーサ島のなかにある,リゾート・ワールド・セントーサ(RWS, Resort World Sentosa)のホテル,セントーサ・フェスティブ・ホテルでみつけたトイレサイン.リゾートホテルのトイレらしく,水着を着ています.シンプルですが,女性はビキニを着ていて,それだけでリゾート感を演出していますね.よくみると,腰のくびれが艶めかしい.

RWSにはいくつかホテルが並んでいますが,どのホテルも回廊で繋がっていて,ひとつの巨大なホテルのようです.ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS, Universal Studio Singapore)も敷地内にあるので,ホテルに滞在すれば,ゆっくりと朝から晩まで遊ぶことができます.ところで,USSの営業時間は,朝10時から夜の20時まで.日本の感覚からすると,商売っけがないなあという気がします.労働者側が強いのでしょうか.それとも法律で制限がある?まあ,10時から20時まで10時間もたっぷり遊べば,ヘトヘトになりますよ.それで十分ですね.

(2016年8月21日,採取)

リゾートのそれ(シンガポール,セントーサ島)

シンガポール,セントーサ島のシロソビーチ付近で収集したトイレサイン.リゾートらしく,男女とも水着っぽい花柄の衣服を着用しています.禁煙は分かりますが,ペットも禁止だそうです.リゾートなので,ペットを連れてくる観光客も多いんでしょうかね.

トイレ近くにあった案内は,男女とも,モジモジしてました.モジモジサインは万国共通なんでしょうか.気持ちはわからなくもないですが.

訪れたときは,この付近で「カラーラン」をやっていました.カラーランとは,白いTシャツを着て走る参加者に向けて様々な色の塗料を投げつけるというイベント.結果,カラフルな色に塗れたシャツが出来上がるという仕組みです.面白さがよく理解できませんが,世界各地でやられているイベントだそうなので,人気があるようです.

それはともかく,このトイレサインもカラフルで,いかにもリゾート!って感じですね.

セントーサ島には様々なアトラクションが用意されていて,遊び倒すと楽しいリゾートです.ただ,どれもけっこうなお金がかかるんだよねぇ.「たっぷりお金を用意して,散財するぞ!」っていう遊び方が正しいんでしょうが,なかなか,そうもいかないし難しいですね.今回は,シロソビーチでちょっとだけパシャパシャして,小ぢんまりとささやかに遊びました.

(2016年8月21日,採取)