2017年7月23日日曜日

街なかのそれ(アメリカ合衆国,ロサンジェルス,CA)

LAのダウンタウン,メトロのパーシング・スクエア駅入口にあった公衆便所のトイレサインです.男女兼用,禁煙で,車椅子や子供連れでも利用できるという公衆便所だということが示されています.まあ,日本でよくある「だれでもトイレ」的なそれですね.

この公衆便所のサイン,そこまでは何の変哲もないものですが,注目すべきは,右下のサインです.よく見てください.「20 min MAX」と書いてあります.

すばらしいじゃないですか.最近,朝の大切な時間に公衆トイレが塞がっているケースが目立つような気がしています.どうも,中でスマホを弄って時間つぶししてる人もいるんだとか.そういうの困りますよね.朝のその時間,駅の公衆トイレには一刻の猶予を争う人も来ちゃうんですから,万が一,事故が起こってしまったらどうすんの?と,問い詰めたいところ.20分どころか5分くらいで良いんじゃないでしょうか.

ところでこのトイレ,20分たつとどうなっちゃうんでしょうね.自動的に扉が空いちゃうのかな?それはそれでまた違う種類の困ったことが起こりそうですが…

なお,この公衆トイレ,試してみる勇気はありませんでした.このあたり,若干,治安がよくないのか,怖そうな人たちがたむろしてて,写真を撮るだけで精一杯だったんです.

(2017年7月21日,採取)

2017年7月22日土曜日

空港のそれ(アメリカ合衆国,サンフランシスコ:SFO)

乗り換えで立ち寄ったサンフランシスコ空港のトイレが,等身大ピクトさん型のトイレになっていました.写真は男性用のものですが,女性用もしかり.胸元に矢印が書いてあり,右から入って左から出てくるように交通整理しているようです.しばらく眺めていると,皆,入るときは素直に矢印に従って右から,出てくるときは向かって左から出てきていました.

ということは,裏側には同じような向きの矢印が描かれているのかな?しまったー!時間がまるっきりなかったわけでもなし,実際に入ってみればよかった.日ごろ「一次情報にあたれ」と指導している教員失格です.やはり,自分の目でみてきちんと確認することが大切ですね.

ところで,今回.羽田からサンフランシスコ経由でロサンジェルスまで出張しました.それで感じたことは,サンフランシスコ空港の乗り換えが本当にたいへんだったってこと.パスポートコントロールで1時間並ばされ,さらに米国国内線の保安審査でまた1時間.乗り換え時間は3時間以上あるから余裕だなとタカをくくっていましたが,気づいたらもう搭乗時刻ですよ.乗り遅れなくて本当によかった.航空会社に拘らなければ羽田・ロス直行便もあったようですけど,失敗しちゃいました.

(2017年7月20日,採取)

2017年7月17日月曜日

美術館のそれ(岡山,天神町)

Y.T.先生からタレコミをいただきました.岡山県岡山市にある「岡山市立オリエント美術館」で発掘されたトイレサインとのこと.オリエンタルかつエキゾチックなトイレサインです.ただし男性と女性の姿をそれぞれ青と赤で描くことでトイレサインを表現しているあたりは,日本文化を色濃く表しているといえるでしょう.

さて,この岡山市立オリエント美術館,なぜ岡山でオリエンタルな美術館?と不思議に思いましたが,美術館の案内によれば,次のような経緯で作られた美術館とのこと.同美術館ウェブサイトにある「設置経過と活動理念」より,引用します.
当館は、学校法人岡山学園(当時の理事長:故安原真二郎氏)から、古代オリエントの美術品1947点が寄贈されたのを機に建設されました。これらは安原氏が情熱を傾けたコレクションで、氏と親交のあった東京大学の故江上波夫名誉教授と、故深井晋司教授の指導の下に形成されたものです。従って、学術的に系統だった収集が特徴で古代オリエントの歴史と文化を理解する上で欠かせない、さまざまな分野の資料が取りそろえられています。
この分野,私はあまり造詣が深くないので,この収蔵品がどれだけ素晴らしいものなのかどうか皆目見当がつきません.しかし,この後に続く案内文を読むと,それなりに存在感のある美術館なんだろうということは想像できます.
開館後も資料の充実に意を払い、また寄贈や寄託が加わった結果、4800点余の考古美術品を管理するに至りました。今日では、西日本におけるオリエント研究の拠点として、また公立としては国内唯一の専門美術館として、調査研究・教育普及に努めております。
ところで,「西日本におけるオリエント研究の拠点」はまあ「そうなんだろうなあ」という気がしないでもないですが,「公立としては国内唯一の」という表現がちょっと気になります.日本には,私立によるこの分野の専門美術館があるのかな?あるいは国立じゃないってこと?ちょいと不思議なこの美術館,今度,岡山を訪れる機会があれば,お邪魔してみることにしようかな.なにしろ公立なので入場料も安い.一般の入場料は300円ですって.ふらっと立ち寄ってみようかなという気になりますね.

(2017年7月17日,T.Y.先生ご提供)

追記です.T研究員が,ちょっと違うタイプのものを送ってくださいました.アップデートされたのかな?写真を追加しておきます.

(2023年4月23日,K.T.氏ご提供)


2017年7月13日木曜日

空港のそれ(エストニア,タリン:TLL)

エストニアにご出張されたM.K.先生からのご投稿です.ヨーロッパの空港らしい,シックな装いですね.男性はネクタイ,女性はハートのブローチでしょうか.シンプルながら,オシャレなトイレサインです.

ところで,恥ずかしながら「エストニア」と聞いて正確な位置を思い浮かべることができませんでした.いわゆる「バルト3国」のひとつですね.バルト3国,北から順に,エストニア,ラトビア,リトアニアです.

なぜはっきりと覚えていないのか,それは,私が子供の頃に地理を習ったときには,これらの国は「ソビエト社会主義共和国連邦」の一部でした.隣接するロシアの街,サンクトペテルブルクも近くです.美しい街として知られているこのサンクトペテルブルクも,私は「レニングラード」と習いました.世界は日々変化していますね.いろいろなことが変わっています.

地図をみると,エストニアの首都タリンはフィンランドの首都ヘルシンキのちょうど対岸に位置しています.ヘルシンキ,サンクトペテルブルク,そしてこのタリン,夏にこのあたりをゆっくり旅してみたいものです.うーん,リタイアした後かな.20年後の楽しみか…

(2017年7月10日,M.K.先生ご提供)

2017年7月6日木曜日

百貨店のそれ(大阪,梅田)

大阪在住のY.N.先生から情報提供いただきました.大丸百貨店,梅田店からのリポートです.

男性用トイレを示すサインですね.鏡でできており,小さく「men」と掘ってあるとのこと.ダンディな紳士の横顔が全体のシルエットになっています.

この紳士,おしゃれな帽子を被っています.いかにも大丸という印象です.私は帽子が似合わないので,素直に羨ましいなと思います.ボルサリーノを上手に身に付けることができるようになったら,オシャレですよね.

ところでこのサイン,鏡になっているので写真撮影をしている手前側が紳士の横顔で切り取られて写り込んでいます.写真を撮影しているY.N.先生ご自身が写らないようにうまいこと構図をお考えになったことが偲ばれます.そして写り込んだ空間からもコギレイな雰囲気が伝わってきます.さすが大丸,お手洗いひとつとってもしっかり作り込まれて清潔に保たれたスペースになっているようです.

(2017年7月5日,Y.N.先生ご提供)

追記:

大阪のOさんから,女性用のサイン,写真をいただきました.男女合わせたものを追記します.Oさんも,自分が映り込まないように,うまく写真を撮影してくださいました.よく見ると,women, men と文字が彫ってあることもわかりますね.

(2022年2月1日,S.O.氏ご提供)