さて,この岡山市立オリエント美術館,なぜ岡山でオリエンタルな美術館?と不思議に思いましたが,美術館の案内によれば,次のような経緯で作られた美術館とのこと.同美術館ウェブサイトにある「設置経過と活動理念」より,引用します.
当館は、学校法人岡山学園(当時の理事長:故安原真二郎氏)から、古代オリエントの美術品1947点が寄贈されたのを機に建設されました。これらは安原氏が情熱を傾けたコレクションで、氏と親交のあった東京大学の故江上波夫名誉教授と、故深井晋司教授の指導の下に形成されたものです。従って、学術的に系統だった収集が特徴で古代オリエントの歴史と文化を理解する上で欠かせない、さまざまな分野の資料が取りそろえられています。この分野,私はあまり造詣が深くないので,この収蔵品がどれだけ素晴らしいものなのかどうか皆目見当がつきません.しかし,この後に続く案内文を読むと,それなりに存在感のある美術館なんだろうということは想像できます.
開館後も資料の充実に意を払い、また寄贈や寄託が加わった結果、4800点余の考古美術品を管理するに至りました。今日では、西日本におけるオリエント研究の拠点として、また公立としては国内唯一の専門美術館として、調査研究・教育普及に努めております。ところで,「西日本におけるオリエント研究の拠点」はまあ「そうなんだろうなあ」という気がしないでもないですが,「公立としては国内唯一の」という表現がちょっと気になります.日本には,私立によるこの分野の専門美術館があるのかな?あるいは国立じゃないってこと?ちょいと不思議なこの美術館,今度,岡山を訪れる機会があれば,お邪魔してみることにしようかな.なにしろ公立なので入場料も安い.一般の入場料は300円ですって.ふらっと立ち寄ってみようかなという気になりますね.
(2017年7月17日,T.Y.先生ご提供)
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